兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

世を捨て 人生から降り 晴歩雨読 無為徒食 兀兀騰騰 逍遙漂泊 備忘録

【過去の山行】続き~20160625帝釈山檜枝岐

25金曜
続き。

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・『初心者よ永遠なれ』

暗くなりきる前ではあるが、19時過ぎてまさかの宿泊者。
初心者のジ○イが初心者下のバ○ア三人連れて登ってきた。

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あ、ここで何が初心者卒業か…自分も一般登山道歩いてるだけだが…菅見ながら記す。

「①ソロ、②自分でコースを作れる。③全ての荷物を持てる。④管理テン場、つまり管理人や、わざわざ作った水場やトイレが無くとも宿泊場所を見つけてストレスなく泊まれる。或いは数十泊以上している。」
くらいの感じ。

わかりやすく言えば、テン場なら、槍沢ババ平とか笠ヶ岳のテン場で贅沢に感じる程度には山慣れている…

さらに、別に山でなくとも、海岸、河原、街、バスがなければ歩き、宿がなければ野宿する…どこでも、状況に会わせて単独で宿泊と行程と物資をコントロールできれば初心者卒業か。

単独で状況をコントロールしてストレスなく楽しめれば、あとは中級も熟練者もサバイバルもホームレスも修験も俳人も無いような気がする。

みな、旅人。

が、群れてタクシーマイカーで営業小屋泊まりは、百年歩いても子供同然、初心者だろうねぇ。

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この手の、○ジイリーダー、○バア引率タイプは二種類あって、今回は程度のいい方だった。
やたら、「私たちはマナーを守ります!!山ではこうやるんですよね!」を顕示したがる小学生型。
その割には、うるさく頭が足りなくバタバタうるさい。が、まぁたちは良い。
たちが悪いのが「新ハ⭕⭕ング系」又は「山岳同人・団塊傍若無人系」… 我々はクロウトだ、ルールはなんでもわかってるんだ型。最悪く⭕⭕⭕ら。

今回も、小屋に悪質団体がいることを想定して、しかも湿地なので、バスタブのある完全プロテクトのmont-bell,ULドームシェルター730gを無駄に持ってきたが、こっちが寝ているのに今からわさわざ外に張るのも業腹だから朝まで我慢することにした・

早く寝たので夜中目が覚めなかなか寝付かない。
いつものことだ、4時に起きて5時出発を目指すことにした。

夜半の雨は上がり、曇りになっていた。
うどんを茹でてわけて食べた。
相変わらずやんごとなき相方の支度を待って0450に出発。
朝は寒いのでチャコに防水ソックスをはいた。

6リットル上げた水は、1.5リットルくらいしか使わなかった、ビールがあったし、強い酒がほとんどなかったし、暑くも寒くもなかったからだろう。
峠から少し下に水場があるので500も持てば充分だが、一応1リットルづつもち、それでも余った大量の水は捨てた。

よほど盛夏でない限り、翌日残す量を別にすれば1500でなんとかなり、2000ミリで充分だ。
強い酒がなければ…

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帝釈山までは林の中をさほどきつくもなく登る。
想定通り、コースタイムの80%。

帝釈山頂は何のへんてつもない。
風が冷たいし眺望はないし、写真撮って反対側に下山。
下山路はきれいだ。檜枝岐側は新しいルートだから。
下りきった馬坂峠には宿泊ベンチつきの立派なトイレ。
うーん、日帰りの客が村にどれだけ金を落としていくのだろう?
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デクセル防水靴下を脱いで裸足になった。
裸足は気持ちがよい。

・『いつものやりとり-2-』

0630に、未舗装を下り始める。水場らしきものは標識もなく目立たなかった。 多分車では見落とす。

森は美しいが、ぼちぼち登山の車はくる。
目を会わせないように。
それでもわさわざ止まって「上から歩いて来たんですか!?」
って、じゃどこからくんだよ?星からか?

なんとバスともすれ違う。あらゃりゃ、昨日でなくって幸い。足立ナンバーだぜ!ツァー?

緑は美しいし、暑くも寒くもなく、話し相手もいるので林道は全く苦にならない。

客をおいたバスは引き返してきて我々の横に止まった。
同じ会話…やれやれ

寂れたキャンプ場を過ぎると、人家がポヤポヤ見えてUターンの家!を過ぎるとすぐに、いつもの燧の湯がみえた。

風呂で先ほどすれ違い、追い越されたバスの運転手さんと一緒になった。
なんと初めてくるらしい。 土地勘ゼロ。地名も全然わかってない、ナビがあるからね…

猿倉側に14時に迎えにいくらしいが、林道はバスが通行できるか?俺に聞く!!
事前に調べてないの?大丈夫かよ? 〓

あがって、ぶらぶらと勝手知ったる酒屋までビールをかいつつ、先の農協売店でつまみをかいつつバス停でバスを待つ。
農協では酒はうってないことをしってるプロの技。…

トマトを半分コしてビールを一本だけ飲む。
下界は風が涼しいくらいで、晴れて気持ちがいい。
1125のバスは尾瀬から駅までに我々だけが途中乗車だ。
尾瀬散歩らしき客が半分ほど。

尾瀬口えきでは弁当はなく、酒も我慢して長時間電車に耐える。
電車はラッキーにも浅草直通…春日部まで三時間半16時着。腹減る…

行く前から風邪気味だったが少し熱っぽい。
春日部にて地鶏酒場に入る。
あたり。もも焼きと胸のたたきのセットがうまい。 ちいさな生 と 瓶半分づつ 焼酎一杯だけ 飲み別々に帰途。

小生寝過ごしたが次の駅で単線待ち合わせの下りに走って間に合い帰宅。

翌日やはり熱気味だった。
来週の南アルプスどうなることやら。

田代山。高層湿原は美しいがアクセスが楽になり過ぎた…どこまで堕ちるのか…次に行くとしたら山開きの前に徒歩でだろうな…

以上

今回の装備;
アウトドアリサーチ31リットル
ULドームシェルター
自作タイベック簡易ビビイ
ナンガUDD180シュラフ

常用日用品衣類パック2kg
自作アルコールストーブ&500アルミクッカー

食料、ビール、水大量

【以上過去のメールより】

兀狄gotuteki 山人記