兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

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如月の雪の夜に、西行法師に勘違いを謝す【雑】ダブり

如月の雪の夜に、西行法師に勘違いを謝す【雑】ダブり
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春分の日か~~
予想外の雪に三頭で遭難騒ぎが起きてるらしい……
ヌカザスから夜降りるのは危険なので、ツェルト無しならヤバイかもな。
バカなやつらだ。なんで、都民の森へ引き返さなかったんだろ?
酒が切れたが、買いに行くのも面倒なので我慢。
お茶で腹がちゃぽちゃぽ。

閑話休題

西行さんには、悪いことをしてた、と云う話。

【1】
3月31日は、
本年の如月の満月の日。

如月の満月、つまり望月と云えば……

西行

ねがわくは
花のもとにて
春死なむ
その如月の望月の頃

を思い出さない日本人はいないと思う。
ですよね??
このご時世では、あやしいものかも知れぬ……

━━━ネットから引用━━━━━━━━━━━

西行 法師さいぎょうほうし
新古今集』雑下。西行の作中特に有名な歌だが、『新古今集』完成の中途で切り出し(削除)措置を受け、異本にのみ残された。「如月の望月のころ」は二月十五日(満月)をいう。太陽暦では三月末に当たる。西行の熱愛した桜の花盛りの時期に当たるが、また釈迦入滅の日でもある。出家の身として、とりわけその日に死にたいという願いをこめた歌だが、驚いたことに、彼は願った通り、河内の弘川寺で、建久元年二月十六日に没した。

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【2】
何となく長い間、古今東西を含めて詩の神とあがめている芭蕉先生、その先生すらお慕いしていた、西行さんをうさんくさいジイサンと思っていた。

理由ははっきりしていて、これまた大好きな 実朝(変換しないぜ、マジ?)さんが
西行さんを胡散臭いと思っていたと、(わたしが)思い込んでいたからだが……これが、勘違いだったことが、今更発覚したので、過ちをあらたむるに云々で、素直に謝ります。

西行さんどうもすいませんでした。
改心して、『山家集』読みます。

で、タイトルの
如月の雪の夜に誤りを謝す。と、なるわけだ。

太宰治の 『右大臣実朝』で、胡散臭いジイサンに描かれていたのは「鴨長明」さんでした。

何となく、青空文庫で読み返してみて我ながらビックリ致しました。
この手の思い違いが、だんだん多くなって来たような、もともとのような……ボケ老人化してるなぁ……

ちなみに、太宰のこの『右大臣実朝』は、彼の作品の中で一番好き。
ま、偉そうに言っても、全部読んだ訳じゃないど、、、

【3】
…………青空文庫から引用

学問ハオ好キデスカ
 と、ちよつと案外のお尋ねをなさいました。
「はい。」と尼御台さまは、かはつてお答へになりました。「このごろは神妙のやうでございます。」
無理カモ知レマセヌガ
 とまた、うつむいて、低く呟くやうにおつしやつて、
レダケガ生キル道デス

………………

何十年前に読んだか忘れたが、(たぶん十代のころ)、実朝と公暁(こっちは変換する?なんだ?)、の初対面のこのシーンと、公暁が蟹を叩きつけて殺して食べるシーンはよく覚えていた。

実とも(変換しない)の『金かい和歌集』は、和歌集で唯一本棚にある。
当時絶版になっていたものを、人からもらった記憶がある。

右大臣、好きなのである。わたしはネ。
古今すら持ってない。
良寛も、漢詩集はあるのに、和歌集は無い。
ヒネクレテルからな。
なんか、和歌って好きじゃないのだよ。
難しすぎる。
あっ、近代の短歌は、そもそも興味ないし。

で、西行先生を敬遠していたのたが、漂泊と云えばまず西行先生なので、これを機に学ばせていただきたいと思います。

しかし、ネットって便利だよなー

兀20180323