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金属特性から見たチタンのフライパンへの不適応【UL】【山道具】

金属特性から見たチタンのフライパンへの不適応【UL】【山道具】

前回の補足として、何故チタンフライパンが たわけた 製品か? 解説。
(エラソーニ)

中学生並みの理科の知識があればわかる話ですので……。

□まず、比重の観点から見てみます。
 比重って、おなじおおきさでのおもさの比。
 小さい方が軽い。水がほぼ、1.0

チタンってかなり、重いのです。
鉄とアルミの、真ん中くらい。

ステンレス7.5~鉄7.9(g /㎤)
チタン4.5
アルミ2.7~ ジュラルミン2.8

比べると、なんと等しい比率で
チタンはアルミの167%
ステンレスはチタンの167%
となる。

アルミ :チタン :ステンレス
100 :167 :268
60:100 :167

と云うことは、
『厚み0.3ミリのチタンの鍋は
厚み0.5ミリのアルミの鍋と同じ重さなのである。』
すなわち、1.67倍

だから、同じ重さならアルミはかなり厚く出来て強度を稼げるので、チタンにはさほど利点はない。

寧ろ、比べるなら鉄で、鉄でできたものにチタンを置き換えれるとかなりメリットがある。
おきかえるとなると、強度とか、比重とか、熱伝導率とかを比べないとならない。

とりあえず、アルミ鍋との比較のはなしに戻す。

スノーピークの組コッヘルは同じセットでチタン製とアルミ製があるので比較しやすい。
その、トレックコンボ(1400と900の組)で比べると

チタントレックコンボ370グラム
アルミトレックコンボ 555グラム
と 1.5 倍
単純に考えれば
1.5×167 チタンの2.5倍の厚みのアルミを使っていることになる。
スノピのチタンはエバニューより厚く、0.4だと思う。
すると、アルミは1.0ミリ??
やや疑問だが……両方とも柄がステンなら、比率は縮まる……0.6だとかなり薄いから、結構厚めでも1.0は厚すぎるような……でも、あるのかな?ま、現物をもっていないから考えても仕方ない……

ワタクシ手持ちの安物の飯盒は、たしかに1ミリくらいありそうだ。
今回リバイバルの大昔のフライパンは、もっとある。家庭用並みに分厚い。

厚いと、重いが、火のまわりは均等になるから、料理はうまくいく。
丈夫だし……兼ね合いだから、小さいものなら0.6~0.8、大きい鍋なら1.0~ が、目安だろうか……

話は変わるが、エバニューのチタンの、0.3は 明らかに危険領域だ。
それを、色々な技術やギミックでカバーしている。
まさに、madeインJAPANだ。

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さて、次に
金属の熱伝導率をはじめて調べたのだが、かなり驚いた!

問題外のアルミの圧勝。
なんと、チタンの10倍以上!!
ステンレスは意外に大したこと無い。  

10倍って、とんでもなくない??!

アルミ226~237(W/m・K)
チタン21.9
鉄72~80.4

低い数値で比較しても
アルミ :チタン :ステンレス
1030:100 :329
314: 30:100

厚み2倍なら、……ちょっと、ややこしくなってくる。

少なくとも2倍だから、実際には20倍以上……
(ノ゚ー゚)ノ ...ポケー

ま、ま、とりあえず、同じ厚みなら、アルミはチタンの10倍以上熱が伝わりやすい。

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ネットより引用;

熱伝導とは、『物質の移動無しに、熱が高温から低温へ運ばれる現象』の事です。
高温の活発な分子運動の働きが低温側へ伝わることによって起こります。

熱伝導率とはこの熱移動の起こりやすさを表す係数です。
熱伝導率の単位は、『W/m・K』と表記され、
『1㎡の立方体において、1秒間に1m移動する熱量』を表します。

熱伝導率の値が大きいほど移動する熱量が大きく、熱が伝わりやすいことになりま
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水の熱伝導は、
0℃で0.569~100℃で0.6874 だから、金属よりはるかに低いが、対流による「物質の移動」によって、もっとず~っと速く熱を拡散するわけでR.。
        ………いい加減な説明(-_-;)

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水を沸かすだけの鍋ならまだしも、
殆んど、金属だけが熱を伝える媒体であるグリルや炒めのフライパン調理、その

『フライパンに、アルミの10分の1しか熱が伝わらない、チタンを使うなんて、論外。狂気の沙汰』

料理をしたことが無い人が考えたとしか思えません。

チタンの口当たり云々言う人がいますけど、ワタクシはチタンの食器を使ってる一流の食べ物屋さんって聞いたこと無いんですけど……そんなに、いいんなら使うんじゃない??

結論。
鍋はアルミ。
フライパンはもっともっとアルミ。
言いたいことは、それだけ。

◎軽量化の視点から鍋を考えるのなら
『アルミ鍋の厚みを、チタン鍋の1.67倍までに抑えること。
具体的には0.67ミリ程度』
『もっと重要なのは、蓋と柄を可能な限り軽量化すること。』
自然界で、得難いのは鍋。
であって、柄や蓋はどうにかなる。

( ̄з ̄)どや、、、。

蛇足;
尚、チタンの金属材料的な利点とは、重さに対しての強さにあるのではないかな?。
純チタンの引っ張り強度はステンレスとほぼ同じだが、チタン合金によっては2倍くらいまでになるらしい。
で、比重は約6割。
……詳しい計算は省略だけど、同じ強度なら2割程度の重さになるらしい。

理系の方はコチラを↓↓
http://www.natori-mnf.co.jp/titanstrong/index.html

熱的特性は、アルミの圧勝、比較にもならない。
つまりチタンは調理には最悪の素材。

溶接、曲げ加工などが極端に難しいらしいから、単純な形で、軽く丈夫なことが求められる製品に向いている。
……チタンのステイクとか柱とかスプーンとかモグ(小型シャベル)とかはイイと思います。

……ん?あれ?じゃなんで、チタンのトレッキングポールってないのかな?高すぎるから?

山道具というジャンルにチタンを使う理由は、ずばり 所有欲の満足。
それがほとんどだと思う。

※ いつもの事ですが、計算間違い、ミスタイプあったら、
ゴメンクサイ ( ̄ω ̄;)