兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

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2018 12月 沖縄旅行 4日目最終日【旅 日記】

2018 12月 沖縄旅行 4日目最終日【旅 日記】
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12 25火曜 平日 首里城、瑞泉ズイセン酒造、識名園波上宮、海洋食堂

昨日の代休で博物館は休館。また他日。
この日は、飛行機は17時なので余裕。

ホテルをチェックアウトして、首里城へ。
正直、ここの主も血で血を洗う権力闘争の勝者だ。
挙げ句に薩摩と中国に搾り取られてたらザマー無い。
どっちにしたってしもじもは救われないや。
まっ、あまり興味はない。
時間があるからゆっくり見た。でも、一度で良いかな。
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企画展の琉球の宮廷楽器が興味を引いた。
管楽器や打楽器は少ない?無かった?ような……弦楽器ばかりだった。
4弦のバンジョーみたいなものとか、ダブル2セットの4弦楽器とか、ダブル2弦で4弦の胡弓とか見たことのない組み合わせの楽器が展示。
琵琶は普通に4弦で5弦ではなかった。
当然装飾性が強い。

○ ○ ○

近くにある泡盛の瑞泉酒造を見学した。
説明と動画で勉強になった。
泡盛はすべての米を麹にしてから仕込むのだな。ふむふむ。
タイ米を使うのは安いからでなく、そっちの方が酒に適しているからだとはじめて知った。
試飲はしなかった。どうせ酔うまでは飲めない。
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ま、有名な酒だから近くの店で買えば良い。
金持ちの同行者はここ限定の高い酒を買っていた。
小生はプロの酔っぱらいなので、分相応の酒で、ヒトに気を使わずに、飲みたいときに程々酔っていられればそれで十分。
酒の味はわからなくもないが、分不相応なこだわりは無い。
こだわるのは、気遣いが必要な他人は避けて、独り静かに飲むこと。それだけだ。

50を過ぎて、敬語を使いながら呑むのは勘弁して欲しい。

○ ○ ○

時間があったので、琉球時代の迎賓館のようなもの、識名園に行った。
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足の悪い人は歩けそうもなかったので、車で待っていた。

ここは、いやここもか、戦争で跡形もなく形を変えた。
それを戦前の写真をもとに復元したらしいが、意外にも良かった。

いかにも沖縄らしくも、趣味の良い庭園だった。
柳宗悦が誉めたと云うのがよくわかる、いかにも彼の人が好みそうな佇まいだった。
沖縄の焼き物とかもスンコロクみたいで民芸風だしね。
ただ、入場料400円は高すぎるのと、足の便が悪い。

次は県庁前に戻り海岸にある、官弊小社ながら歴史の古い神社、波上宮

しかし、駐車場さがしていると、夜の観光案内やらソー○○○ドなど……そういう地域らしい……
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神社は、もとは神道以前の神様を祀っていたのだろうが、現在はプラス神道系や地域のむすびの神やら、なにやら道教系神様までごっちゃ混ぜに合祀してありカオス。
ウタキのような厳粛な感じはしない……政治的な大人の事情で成立したような神社だった。 

足の悪い人も頑張って石段を昇ったが、ここは、よほど暇でなければ割愛しても良さそうだ。

 ○ ○ ○

最後のご飯は、時間もあるので空港の反対側だが沖縄らしい食堂をセレクト。

海洋食堂。(写真文頭)
ここは、基本自家製豆腐料理の定食屋さん。
沖縄の食堂らしく、定食と書いてあろうがなかろうがすべてご飯とおからが付き、麺類以外は更に、汁がわり小さな沖縄そばが付くシステム。

知らずに、ゴーヤチャンプルーとご飯と味噌汁、なんて頼むと、ゴーヤチャンプルー+小ライス2+小沖縄そば2(3?)+具沢山の卵入り味噌汁(たぶん)1+おから小鉢2(または3)+丼ご飯 と云う大変なことになる。

小生は、るるぶに写っていた 豆腐ンブナー?だっけ、豆腐をラードで焼いて醤油味で煮たもの。みじん切りの韮が散らしてあって、豚肉の薄味大和煮風の甘辛く柔らかい煮物が沢山添えてあった。甘みは無いが、塩味が濃く、ラードのこげた香ばしい味。
茶碗一杯のごはんとおからと、小さい沖縄そば。700円
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同行者一人は、ゴーヤチャンプルー
豚肉は無しでスパム。豆腐は崩さず下に敷いてある。
味付けは普通。
ごはん、おからと小さい沖縄そば。650円
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謎の「そば定食」は、肉なしの沖縄そばと、味付け無し目玉焼きを乗せたあっさり味の野菜炒めの大皿に例の豚肉の煮物沢山と、おから、そしてごはんも。
650円。
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いずれもリーズナブル。で、ラードがきいている。

おからは、小鉢の3~4倍の量で100円でカウンターに置いてあり買って帰る人が多かった。
味は、所謂おからの煮物ではなく、少しの具と大量の出来立てのおからをざっと炒め合わせただけ。
だから、かなりおからの青臭さが残っているし、出汁も効いていない薄味。
小鉢と云うより付け合わせ的な位置付けか?

地元の人や運転手さんなどが入れ替わり立ち替わりで、われら以外に観光客は、一人だけカメラを持ったおじさんがいたくらいだった。
大変満足。レンタカーでなくてはこの日のようなタイトなスケジュールはこなせない。

空港近くのタイムズレンタカーに車を返しシャトルバスで国内線入り口まで連れていってもらう。
当たり前と云えば当たり前だが、レンタカー屋さんのオペレーションは見事。どんどん来る、借りる客も返す客もサクッとさばいていた。

雲の上の夕日が眩しい。
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帰りの飛行機は来るときよりもかなり早く、羽田の乗り換えも40分でターミナルが近くスムーズだった。
足の悪い人のいるときは必ず車イスを頼んでおくこと。そうすれば絶対乗り遅れる心配はなくなる。

富山空港は、雪でなかったのはラッキーだが、冷えきっていた。
途中、クリスマスの残り物らしい半額のドでかい寿司おり等をスーパーで買って実家に帰宅した。


○ ○ ○

小生ひとりなら多分LCC だろうから、空港のはるかはじっこなので、特に羽田の乗り換えは1時間以上はみないと危険だ。

今回は那覇周辺、美ら海、南部にしぼって見たい場所はだいたいまわれたので、次回があれば北部のやんばる方面をゆっくり歩きたい。
海辺や海の道やリゾートはあまり興味ない。

しかし、やはり飛行機は怖いしめんどくさい。
沖縄以外の国内は船か陸路でなんとかなるが、鹿児島新港から那覇港まで14610円もしてヘタすると成田からのLCCの倍だから、鹿児島までも考えると話になら無い。
それに、北海道と違い安いキャンプ場も少ない。
安いゲストハウスは那覇には結構あるが……
避寒と云うことなら、いっそ台湾とか、タイやベトナムとかも選択肢に入ってしまう。
だから、毎年夏には北海道はほぼ決定だが、冬に沖縄とはいかないな。
よって、沖縄の次回がいつかは微妙。