兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

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夏のハンモックのセッティング試算 【山道具】【UL ウルトラライト】

夏のハンモックのセッティング試算 【山道具】【UL ウルトラライト】
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元旦から夏の話だ。

野宿の装備にはには最低4パターンある。

温度的には、フルクローズして防寒が必要な冬や高地の初春、風が抜けてもよいその他の環境
海や稜線など風のきつい場所では自立式又は、樹林帯など風の穏やかな場所ではタープやモノポールシェルター
このマトリクスだ。

A. フルクローズ 自立
B. 開放 自立 
C. フルクローズ 非自立
D. 開放 非自立

この4パターン以外にも、都市部か山岳か、長期メンテナンスや補給が不可能か短期で都市部にアクセスできるか等で色々なパターンは考えられるが、ざっくり云えば4パターンである。

フロアレスシェルターでもフルクローズ出来るものとでき無いものがある。
ゲートウッドケイプ等はフルクローズもできるのでC. D.どちらもオッケーだ。
タープは余程大きくないとフルクローズはできない。

フルクローズは、雨に強いし何より暖かい。
しかし、どちらにしても非自立シェルターは風に弱く、ステイクの効かない場所には設営しにくい、もしくは出来ない。

一般に、フロアレスでない自立式シェルター、要するに普通のテント的なものは暑さに弱いし、湿度に弱い。

去年の北海道ではmont-bellUL シェルターで、風の強い海岸のキャンプ場では大正解だったが、風が通らず湿度に悩まされた。

そこで、今まであまり考えていなかった、B.の開放 自立パターンでが視野に入った来た。
フルメッシュ又はハーフメッシュで両開きの自立式シェルター・テントだ。

B. て思い付くのは4メーカーだ。
まずアライのカヤライズ。
エアライズの替えインナーでR。晴れていれば、最も涼しく居住性も良い。価格も安く理想的だが、やや重すぎる。

ノースフェイスのストームブレーカーは2㎏なので自転車以外では論外。

ゼログラムのEl Chalten 1.5P の様に両面開放ハーフメッシュで1.1㎏だが53000円は高すぎる。
BIGSkyのsoulは夏限定のフルメッシュテントで約1㎏だし何故か安いから考慮の余地はある。しかしmoonlightでは常に売り切れなので個人輸入しなくてはならない。
http://moonlight-gear.com/?pid=120906074

BIGアグネスのフライクリークとか、MSRとかもあるのだがいまひとつ山岳使用では信用できない。 

つまりはどれも、いまひとつ、、、

 ○ ○ ○ ○

そこで、夏ならハンモックのシステムを考えてみた。

ハンモックのセッティングはフルクローズも開放もできるし、風には強いのである意味自立に近い。
寒い時期の問題点は今は考えないこととする。

もちろん、ハンモックの場合は樹がないと張れないのでその場合のことを考えなくてはならない。

基本的に、ハミングバードかeno の最近流行りの軽量ハンモックとモスキートネット+グランドシートのシステム、もしくはヘネシーハンモックテントの比較になる。

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ハミングバードやeno のハンモックは軽いが、バグネットを別に用意しなくては夏は使えない。
ハンモックは身動きできないので、虫がとても気になって落ち着けない。
刺される確率もタープにごろ寝よりはるかに大きい気がする。
特に酒飲みはネットは必須だ。

さらに、極薄の生地なのでハンモックが張れない場合グランドシートがわりにはならない。
よって、最低でもザバイバルブランケットを別に持つ必要がある。

ヘネシーは、本体が重いがモスキートネットはついているし、ボトムが70Dなのでかなり丈夫でそのままバグ・ビビィになる。
ただし、ロープに張ってから長さを調節する機能がないので張るのにテクニックが要る。

どのセッティングでも、タープは別に必要なのでここでは考えないことにする。

タープは最低で200グラム。スイングタープなら320グラムで完全に覆える。
ステイクは最低2本。


ハミングバードのセッティング

ハミングバード single+ 210g  15100円 
〃 ストラップ60 5200
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〃 モスキートネット180g 10000円
グランドシート ザバイバルブランケット 80 800 
計530g 31100円

②eno のセッティング

eno ストラップ120g 4900円
〃サブ6 162 9500
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ハミングバードネット 180g 10000円
グランドシート80 800
計540g 25200円

③eno ハンモックと中華ネット

✳ 中華ネット Amazon 280g 2200円 に代えると
計 640g 17400円

ヘネシーハンモックテント
手持ちのヘネシーウルトラライトのタープ無し
ヘネシー UL 690g 70D

ハンモックとしてだけなら、eno 14400円 280g
で意味がある。
しかし、ネットつけると丈夫なヘネシーが有利。
ヘネシーならバグビビィとしても、グランドシートとしても使える。
道の駅などで練るときにには、バグビビィモードはかなり有効である。

さらに、ザバイバルブランケットではグランドシートとしてはこころもとないので、タイベック等にすると100グラム程度にアップする。

などなどと、考えると中長期の野宿旅に新たに軽量ハンモックでシステムを組むメリットはあまり無い。

ULシェルター にプラスして、自作のねっとてんとを持っても720+174=900グラムで、ヘネシー+タープポンチョと同じだから、やや悩む……しかし、寝心地はハンモック圧勝……

とりあえず、今年はヘネシーでトライしてみるかなぁ……