兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

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低重心グルーヴストーブ料理実験 [3] ⚠やきそば火だるま,熱暴走 【食 旅 レシピ ウルトラライト?】

低重心グルーヴストーブ料理実験 [3] ⚠やきそば火だるま,熱暴走 【食 旅 レシピ ウルトラライト?】

⚠結論、グルーヴストーブで焼き物は出来ない。
空焚きに近い状態では熱暴走(火だるま)が起きやすく、危険。
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『熱暴走とは』
ウィキペディアより ;
熱暴走(ねつぼうそう、Thermal runaway)とは、化学や回路設計の分野で用いられる用語で、発熱が更なる発熱を招くという正のフィードバックにより、温度の制御ができなくなる現象、あるいはそのような状態のことを指す。

アルストの場合は、アルコールの気化が激しくなりすぎて正常な燃焼での消費をうわまわって供給され制御できなくなる状態。
どんどん火がストーブの外に燃え広がる。こわーい。

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『熱暴走の原因』

原因は、
1.ストーブのパワーが大きすぎる。
2.外部からの熱の供給が大きすぎる。

両方の原因は絡み合っている。

1.は主に
 1-1・グルーヴの数が多すぎる
 1-2・グルーヴ部分の露出(外容器との差)が長すぎる。
等々

2.は主に
 2-1・鍋の直径に対して、ストーブの直径が小さすぎる。
 2-2・気温が高すぎる。
 2-3・上記以外の何らかの理由で熱帰還が大きくなった
等々

など、あるが、一番よくあるのは
2-1. 要するになべが大きすぎる、ことが多い。
数式は略すが(本当は知らない💧)、普通グルーヴストーブの素材としては最も大きいビール缶=Φ66㎜ に対しては、13㎝程度の鍋までで、冬場でかなり気を付けて様子を見ながらでも14㎝が限界のようだ。

……デカ鍋問題は、同じサイドバナーでも猫缶ストーブでは起きないようだ。
自分は一度も起きたことがない。
それより、猫缶ストーブは「ラーメンぶちまける」事故の方が圧倒的に多い。何度泣いたことか、、、
( 。゚Д゚。)

話を戻す。
○それ以上の鍋で使うならば、五徳をかませてトップバナーにすれば良い。

今回は、2-3.にあたる。
当たり前すぎて忘れていた、迂闊なミスです。ハイ

いままで水やスープなどの液体を沸騰させていたので「鍋の温度は100℃ちょっと」であった。
しかし、焼き肉ややきそばでは、液体の沸点よりたかくなり、「鍋の温度は100℃を大幅に超える」。

よって、ストーブの上部はいままで経験したことの無いほどの高温になり「外部からストーブへの熱帰還が異常に増大した」。
→よって、アルコール燃料の気化が異常に促進された。

考えてみれば当たり前。

⚠よって、液体を熱する以外の料理にグルーヴストーブ(一般にサイドバナー)は使うべきではない。

⚠このように、自作のストーブを使用する際は、下手をするとテントごと焼け(大火傷すらの)可能性があるのだから、

🔴何度も危険の無い場所で、実戦環境をシミュレートして実験をすること。
🔴使用の際は、万一を考えてすぐ消火できる用意をしておくこと。
🔴それでも、テント内では使用しないこと。

とにもかくにも、自己責任。
🌕やっていることが論理的に理解出来ない人は、『買った製品で指定通りの使い方』厳守のこと。

以上
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『焼きそば実験』

ま、それはそれとして今回やきそばで実験すること。 

フライパンをやめる。
↓↓
焦げない(シリコン加工)アルミホイルを、普通の鍋に敷けばフライパン代わりにやきもの、炒め物できないか?
↓↓
やきそば

と、言うわけで
焼きそば実験。

…………その前に、50㎜ストーブも風防も柄も改造した。
これは別記事に。……

キャベツだけの貧相なソース焼きそば
業務スーパーの19円(税別)焼きそば。
味塩胡椒と中濃ソース。シンプル。

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途中火だるまになりそうな気配で消火の用意をして鍋を下ろしたら、やはり火だるまになった。
即、別のデカイ鍋を被せて消火したりバタバタしたが、まっ実験では良く有ることなので、少し冷えたら、そのまま気を付けて作って食べた。
(写真どころではなかったので、火だるま写真は無い。)

まっ、これはこれでそこそこパリッと美味しくできた。
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が、どっちにしろ、もうやらない。 

理由は、やはり鍋が汚れるし。
(アルミホイルが中途半端だったから、麺が焦げ付いて大変)
鍋自体は空焚き状態なので変な色になるし。
それに、アルミホイルはきちっと端を切り取らないと炎で焦げて灰みたいに舞い上がり汚ならしいし。
要するにいろいろ面倒。
なら、最初からフライパンと五徳を使った方が簡単安心確実。

結論。
・グルーヴストーブでフライパン料理は危険。
・グルーヴストーブであろうがなかろうが鍋は煮るだけ。

燃費; 途中バタバタしたけど最初いれた15g(約16.7ml)で出来たから、ちゃんとやれば、
「焼きそばに必要な燃料は、13~4mlくらいではナカロカ?」

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このあと、別鍋で湯を沸かしてコーヒーを飲んだ。
湯沸かしは勿論、全く問題なし。
グルーヴは相変わらず燃費良い。
インスタントコーヒー一杯なら2~3gのアルコールしか使わない。
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