漂泊No.1-2 [宮島,錦帯橋180310]【漂泊001】【紀行】
この日は、濃い。
横川駅05:57→06:20宮島口フェリー06:25→宮島弥山登山・宮島口駅→西岩国駅[徒歩40]錦帯橋[徒歩80]三蔵宅泊
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ナイトパックに拘らなくても良かったのだが、ピッタリに出てみたかったので04:40にネットカフェを出た。
まだ、始発までに一時間もあるので横川駅は閉まっていた。
改札が開くまで、駅前のベンチで日記を打っていた。
ホームの待合室は暖房が入って暖かかった。
05:57に電車は出る。下りなのに結構乗っている。
宮島口からフェリーの乗り換えは5分だけだ、しかも券売機は万札が使えない。
あきらめて、次ので行こうと歩いていたら駅(港?)員さんがイケイケと合図するので走った。
小生が最後に乗ったその始発フェリーはほぼ満席だ。
すぐに着くにしても、180円はJRにしては安い。
海だ、島だ、わーい
さて、宮島。しかも土曜。
4時起きで出た甲斐があって、弥山に登るのは小生一人。まだ、陽は昇りきらず寒々しているが登るにつれ明るく暖かくなってきた。
一人でハイになる。
ほんと、人がいないってことは一番だ。人間はいやだ。
厳島神社を横目で見て,弥山へと紅葉谷コースから登る。
超ラッキーなことに、ロープウェイが来週まで点検中で運休!
人が少ない。
谷川岳天神平の時は、知っていて行ったが今回は全くの偶然。
やはり、神の必然。自分の意志で山に来たわけではない、山に呼ばれただけなのた。
三蔵がたまたまやって来たことと、ワタクシがたまたま西へ行こうと思ったのも、阿蘇や霧島が噴火して南九州行きを変更したのも……俗に云うシンクロニシティ
もみじ谷の道は人工的に整備されていたが、階段は少ないし、ずーっと一人だし、まぁまぁ良かった。
運行停止のロープウェイからの道を合わせるとすぐに何だか俗っぽいお寺?がいくつかある。
山頂へ向かう方向にあるお堂から、マントラが聞こえ次いで太鼓とともに読経に変わった。
堂の名は、
三鬼堂
~~以下引用 別の由来も有るが省略-----
三鬼堂は、日本で唯一「鬼」を祀っているそうです。
唐より帰国した弘法大師空海が、対岸より宮島を望んだところ、山容が須弥山に似ていたので弥山と名付け、仏法擁護の守護神として三鬼大権現を勧請したと伝えられています。
その三鬼神とは、
・時媚鬼神(じびきじん) 福徳の徳を司り、本地仏は大日如来
・追帳鬼神(ついちょうきじん) 知恵の徳を司り、本地仏は虚空蔵菩薩
・摩羅鬼神(まらきじん) 降伏の徳を司り、本地仏は不動明王
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例の、役の行者の前鬼後鬼だと思っていたが、違うようだ。と云うか、密教のパクリ臭いなぁ~~。
少し、不思議な思いがしたが、調べる前に山のなかで謎は解けたのだがそれは後に。
しばし腰かけて拝聴??していたが、長そうなので山頂に向かった。
山頂は、面白い。
巨石ワールド。完全に古代のメガリスの遺跡だろう。
多分、古代の人々が埋もれた岩のまわりをキレイにして、むき出しにし神聖な祭祀空間を作ったのだと思う。
それを、後世制度的な寺社や権力者が自分達の宗教の聖域として利用しした(いつもの)パターンだ。
ロープウェイで来れるので、余計な展望施設があり目障りたが本日は2三人の登山者しかいない。
瀬戸内海の島々、反対側の遠くに雪を抱くのは大山だろうか?
昨日買ったコンビニおにぎりを食べネットカフェで詰めてきた野菜果物ジュースを飲み、しばし休憩。
下りは大元公園コースとやら。
とりあえず、山頂をぐるっとメインのお堂まで廻って引き返し少し下ると、『御山オヤマ神社』と書いた気になる標識。
暇なので行ってみると、たいへん珍しい神社。
由来は、写真にて手抜き。
要するに、宗像3神と同系列の海運守護の神だろう。
3は、オリオンの3つ星でそもそもはメソポタミア起源で、砂漠の旅の星への信仰だろう。
で、これが厳島神社の奥の院かどうかはともかく、この弥山のより古い神の名残なのだと思う。
で、3つの神の社、三基が品の字の形に配置されているため「サンキサマ」と呼ばれていた、と。
で、その名に引っかけて「三鬼」大権現のお堂が建てられた、と。
で、珍しい三鬼堂の由来は、合点がいったのだが、この推理は如何?
ま、このあと下るのだがこのコースは階段とコンクリートで固められ歩きにくいが、逆に山靴でなくても安全だからかやたら観光客やジジババ団体が登ってくる。
ギリギリセーフ。
ロープウェイといい、始発ですぐに登山といい、弥山の神には感謝します。
島は修羅の群れ、雑踏の巷と化していた。
早々に立ち去り、観光地錦帯橋へ三蔵の船頭姿を見物に行くことにする。
宮島口のセブンイレブンでstrongを買い宮島口駅で少し時間を潰し西岩国駅へ。
西岩国駅はなんと無人駅だった。
田舎道を30分ほど歩くと、突然そこだけ観光客が集まる不思議な空間が現れた。
錦帯橋だ。小生におかれましてはただの木の橋。
観光客は何が面白いのだろうか?
対岸にヤカタ船が何艘かもやいである。
あそこに三蔵がいるのだろう。
300円なんて払いたくないから、少し先の車の走る橋から対岸に渡った。
橋の上から三蔵らしき人間が見えたのでオーイと呼ぶと、わかったらしく手を降った。
続く
兀