ないものねだり 【UL】【山道具】【雑】
(写真:大菩薩山系にて、スイングタープ張っている途中)
(写真:石尾根にて休憩中 FL 45)
理想のクッカー だの 究極のシェルター だの、戯れ言を書いてきたが、所詮そんなものは何処にもありはしない。
状況は千差万別とは言わないまでも 一つや二つではない。
それに合わせて全てを持つわけにはいかない以上、理想も究極も変わらざるを得ない。
ギリギリのバランスで落とし所を見つけたつもりではあったものの、しばらく使ってみると状況は変わり考えも変わる。
所詮、ないものねだり、だったのかもしれない。
青い鳥は手元にあった。
その辺に転がっているようなものを使いこなすことこそ、道具道楽の行き着く醍醐味なのだった。
理想の追求にも行き詰まり、究極選びにも飽きて、結局何も知らなかった頃に憧れだけで手に入れたシンプルなものに帰ってしまう。
四角いタープ 空き缶で自作したアルコールストーブ ズダ袋に肩紐をつけたような一室のザック……
それでも新製品に迷わずにはいられない。
が、結局昔馴染みの武骨な道具をザックにいれてしまう。
女房と畳はいざ知らず、山道具はシンプルな昔馴染みが一番のようだ。
兀
