香取神宮 と謎 【旅】【神社】
日帰り旅なのに2回になってしまった。
鹿島神宮→香取神宮の順の方がJRの便が多く便利。
普通は佐原からバスかタクシーだが、無人の香取駅からでもたった2キロ。
歩いた方が早い。
宮古から来たというご婦人と香取駅から神宮までご一緒する。
少し前にテレビでやっていたので、東京の所用のついでにいらっしゃったとか……て、テレビ?……ちょっとイヤな予感……
有名なわりには道がわかりにくい。
歩く人少ないのね~。
かなりの田舎道の中、急に観光地のパターン。
途中、古墳群、近くにひっそりと八幡宮などがあった。
門前の商店街を抜け鳥居をくぐりすぐ、左手に奥宮と要石への道を分ける。
鹿島神宮とちがって、こちらは奥宮も要石も入り口近くににある。
少し上ると手水。
その左に摂社。コトシロヌシがあるのは当然か。
鹿島神宮にはオオクニヌシ、香取神宮にはコトシロヌシ。~~なるほど、いいバランス?。
注)出雲国譲り神話で、ヤマト侵略軍のタケミカヅチ神&フツヌシ神にしぶとく抵抗したのがオオクニヌシ神、さっさと降伏をすすめたのが息子のコトシロヌシ神
右にすすみ、門を潜ると境内らしくなる。
正面に拝殿。やたら人が並んでいたので遠くから参拝。
右手に宝物殿。
右手手前に社務所?と御神木。
鹿島神宮とちがって本殿のまわりは歩ける。
で、一周して調査。
左に親神さま
左奥隅に安倍晋三(安倍のおとーさん)のキゴウの石、
→「大和心」(笑)(≧▽≦)(汗)
右奥隅にコノハサクヤノヒメの摂社!
ん?オオトジ?フツヌシ神のおっかさんなの??
富士山→香取神宮、鹿島神宮→江戸城 のレイライン説
もマンザラ嘘でもないのかも?!!
最近は スカイツリーもレイラインがらみとか都市伝説になってるらしい……いくらなんでも、これは眉唾。
注)富士山と鹿島神宮、香取神宮を結ぶ線上に江戸城やらスカイツリーやらを建てて、霊的エネルギーを引き入れる、とか云うオカルティズム的妄想
ヨーロッパの真似。
あとは、特に発見もなかった。
思ったより人がいたので、要石方向に戻る。
要石は鹿島神宮より今一つパワーを感じない。
(って、あんた霊感無いだろっ)
その奥に壊れた灯籠などが沢山廃棄されていた。
ちょっと、イヤな感じ、、、
(だから、霊的ないだろって、、)
奥宮は位置的には要石の東側に、少し遠回りしてUターンするように歩く。
奥宮の前に、なんか剣のすごいひとの墓が結構大袈裟にある。思わず参拝。
剣の神様だから、ここら出身の剣豪が多いのかな?
そんなら、熱田神宮はどうなんのさ?
ま、べつの理由だろうな……
こちらの奥宮は、かなり荘厳セイヒツ。いい感じ。
先程はお賽銭もできなかったので、こちらでゆっくり御参拝させていただく。
ところで、アラミタマとクシミタマはどう違うのだろう?
……並ぶのは嫌い。
先の剣聖の墓前の十字路を利根川・駅方面へ続く頼りないあやしい小道をGoogle先生が示すので、ここは素直に行く。
と、細い道に面して立派な旧家の門が並び、道の右端に小さな禊の池と小さな鳥居。
おー、Google先生やるな!
この道が、元の表参道に違いない。lucky。
うすぐらい道を出て左にカーブすると、駅から来たときの道に合流。
古墳群を右手に曲がると駅だが、そのまま進み、踏み切りを越えると、由緒書きのある赤い欄干の小さい橋があり、その先に摂社らしき神社が二つあるが片方は江戸時代、片方は不明だがどちらも新しい。
その少し先に鳥居の上部が見えはじめ、フィリピン女性がジョギングしている(ちょっと、シュール……)道をわたるとすぐに川原で、土手のサイクリングロードを乗り越えると利根川に面して立つ、津宮ツノミヤ浜鳥居(鳥居だけ)。
小さな船着き場が鳥居に面する。
例弊使は川から船で来て、ここから上陸するのだろう。つまり、ここが本来の参道のはじまりなのだ(と思う)。
鹿島神宮の浜鳥居は行けなかったから、こっちに行けてよかった。
で、本日のミッション終了、駅に向かう。
思ったより早い電車にのれた。
16:30には新宿駅に、着きそうだ。
うまく連絡がついて、出てきたついでに、息子と軽く飲むことになった。……
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エピローグ 謎と雑感
鹿島神宮、香取神宮は謎が多い。
つーか、出雲も伊勢も謎ばかりだ。
ホンとに、この国はよくわからない。
一番悪いのはデタラメな青史を作った藤原氏なのは間違いない。
二番目はすぐにばれる万世一系伝説を言い張る方たちだが、どうも、そればかりでもないようだ。
どうも、この国はわかりきった嘘を信じ込むのが大好きみたい。
一種の脅迫反復みたいに、ペラペラムリムリの建て前を強いて、その破綻を待っているかのようだ……
鎌倉(荘園制の破綻)、明治維新(小さな政府と鎖国政策の破綻)、第2次大戦(軍政の破綻)、そして近い未来(資源なき高消費社会の破綻か?)、、、
謎だか嘘だかを積み重ねてよじれによじれた歴史を作る体質のようなものがある。
破滅と再生の脅迫反復。
あー、やだやだ。
香取神宮に関しては何も発見はなかった。
よくわからないが、やはり通説通り、中臣が物部から祭祀権を奪ってゆく過程で権威付けに成立していった、と云うのが正しいのかもしれない。
面白くもないが。
それにしても、鹿島神宮の謎はマンマ残る。
何故、国譲りに割り込んでまで関東の武神が出雲に行くのか?
それにしてはその後あまり報われた様には見えない。
本来立役者になるはずなのに、割り込まれたフツヌシ神は何故唯々諾々とタケミカヅチ神とペアを組んでいるのか?
物部は何故、おとなしく石見にひっこんだのか?
信濃のタケミナカタ神と戦うのも、何故この二神なのか?……飛騨あたりの神の方が自然ではないか?
荒船山の異様な停戦和平の伝説はなんなのか?(出典もわからない)
そして、バトルロボットの様な異様に巨大な藁人形、秋田のカシマサマとの関係は?
本来のタケミカヅチ神は本当に単なる地方神だったのか?
それとも、どこかから蝦夷征服の為にやって来たのか侵略者なのか?
それとも?
鹿島の中臣は、藤原とどこまで同じなのか?
大中臣・藤原氏とは何者なのか……?……?
藤原氏(つまり、貴族)には何故愛国心が無いのか?
何故自分たち氏族のことしか考えずヤマト国家をメチャクチャにして平気なのか?
……日ユ同祖論のエンゲンも、武士政権の支持も、軍部の暴走の遠因も、みなここにあるのではないか?
一般庶民が薄々感じている、貴族や官僚の愛国心の欠如に対する違和感。
彼らがユダヤならわかる……とか。
三井がフリーメーソンだとか云う都市伝説も同じ構造だろう。
……これは本当かも知れないけど……
うーん。ま、ボチボチこの国を歩き回りながら妄想したりするのも、また楽しからずや。ダナ~~
兀