兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

世を捨て 人生から降り 晴歩雨読 無為徒食 兀兀騰騰 逍遙漂泊 備忘録

堂平山笠山笠山星音の湯 ,,2020202

堂平山笠山笠山星音の湯 ,,20200202

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(多分このルートを歩いたのだろう?オレンジを往復のはずが、ぐるっと周回二度登る…なんか、もっと距離あった気もする……)

□堂平山、笠山そして笠山
なんやかんやで土曜の朝。
寄居のかわせみ川原でキャンプをする「ついでに」車でチャッチャといくつかピークを踏んでいくかねぇ、、、。
と、云うことになって、画伯が迎えに来てくれた。

音沙汰の無いときは一年くらいお誘いがないのに珍しく2週連続で同行する。
先週は奥多摩だったから、今週は奥武蔵か。
ストレスが溜まっているのかしらん、、、。

何故か、笠山はまだ踏んだことがない。
七重峠と云うところからピストンすれば小一時間、そのあと二三同じように横着なピークハントをして、適当に身体を疲れさせてから寄居のかんぽの宿の温泉ででも暖まってから、キャンプ許可地の荒川の川原で寝よう。……と、云うのが大まかな予定であった。

結果。まー、いつもいい加減だが、今回はヒドかった。
順に記す。

まず、気がついたら白石峠だった。
七重峠への分岐ははるか前に通りすぎていた。
あくまで戻らない人たち。
で、堂平山天文台まで車で行ってとめて、堂平山から笠山まで往復しよう、と云うことにした。
コースタイムは2時間。

「そんなにかかりませんよ。」 
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車の登山なんてものは気楽なものだ。
ほぼ空身で一時間ちょいだろう、と小生も思っていた。
堂平山天文台のゲートは9:30に開くとかでまだ閉まっていた。
ゲート外にとめて五分で堂平山山頂。
ヒトがいるよ。
山の上は風が強い。
冬は遠くまではっきり見える。
両神は目の前、筑波山が近い。浅間は大きく白い。奥の白いのは多分八ヶ岳だろう。

ガーっ下って林道に出る。笠山峠らしい。ハイカーの車が何台かとまっている。

何か閉鎖された林道やら林の中に赤テープやらで分からないので地図を見てると車の先輩が笠山への道を教えてくれた。
アクセントに訛りがあって、ササヤマとカサヤマ(隣り合わせの山)が分かりにくかった。秩父の訛りではないようだ、遠方からなのか?

お言葉にしたがって、しばらく林道、右に山道を登ると20分ほどで「萩平」への分岐に出て、そこからすぐに山頂。
数組見かけた。車とはいえ好き者ですな。
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さらに奥に5分ほどで笠山神社。
参拝したまではよかった。
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同じ道を戻ればいいのに何故か目についた巻き道らしきものを降りることにした、途中「外秩父七峰云々」の道標もあってので安心して下って行った。

で林道に出た。
当然山頂より左下に降りているものと思い込んでいたので林道を右折。

歩く。
両神がデカイ。
「あれ筑波だよな、?なんかデカクなってねー?」
歩く。
武甲山変な角度じゃねー??」
いくらなんでも一時間も上下しないで傘山のグルリを歩いてるのに登った場所に出ないってどーゆーこと?
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「まっ、最悪今回は傘山だけでいいんじゃない。散歩、さんぽ、トレーニング」
この期に及んでも地図を確認しない。
「久しぶりのラビリンスですね。」
「なつかしーな、筑波から加波山だっけまよったなー、変なクローズしたキャンプ場で寝て(笑)」

で、古い地図のある地点に出た。
秩父七峰のトレイルがこの林道を渡っている箇所だ。
二人とも目が点、爆笑。
「なんで??」
何故か正反対北側の萩平方面に居る。
「もう一回、笠山登り返して、下って堂平山登るってことですね。」
「ハイハイ、神の思し召しなら行くしかねーでしょ。そもそもこんな山アルプスならコブですよ、ヒトこぶフタこぶ」

。。。。

あとは、黙々歩くだけ。コブにしては疲れる。
まさか真面目に山歩きすると思ってないから着込みすぎて暑い。
休憩はなし。
山頂手前の懐かしい分岐にもどり、さっと下るとたった15分で登山口(笑)
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(笠山頂上直下の分岐)

堂平山へ登り返した。
ヘリポートみたいな芝の広場は、ラジコンのグライダーを飛ばしていた。
初めて見る、スリムで軽そうなグライダー。
ラジコンは操舵だけで動力は無いようだ。
風の強い山頂がいいのだろう。

なんと、12時半を過ぎていた。
3時間ちょっと、。
何が1時間だ(笑)(笑)

「サンバー」に乗り込みぬるい湯を飲み干し柿を分け合う。
車最高。
「まっ、疲れて良かったよ。風呂が気持ちよくなる。」
「これが神の外的援助ってやつですね。」
「おっ!おまえさんもわかってきたじゃん。」
「普通に生きるのは難かしくなりましたけどね、」

□皆野
定峯峠まで来ると北への道は封鎖されていた。
仕方ないから秩父方面へ降りる。
寄居への有料道路の入り口まで来て、道の駅みなの、に寄って行くことにした。

混んでいたが、野菜は多いけどすぐに食べれるものはパットしない。肉類も冷凍しかない。
画伯は味噌ポテトを食べていたが、小生は小さいポンカンの6つパックを買って外でいきなり4つ食べた。
朝は無しで本日は干し柿だけだった。

「皆野まできたら、満願の湯に行こう。」

□星音セイネの湯、吉田の川原

途中「星音の湯」の看板を見る。

「ここだけ、秩父の風呂で行って無いんだよね~。めぼしいとこでは。」
「俺もここ行きたいと思ってたんです、いきましょう。」
「俺は乗ってるだけだからいいけど、どんどん寄居から遠退くぜ。あと7キロだってさ」
「どっか野宿できる場所ありませんかね?」
「車だからなー。まっ、道々探してくわ」

🚗 🚗 🚗

「おっ、この川原、、」
「ちょっとおりて偵察していきましょう。」

先に川原で薪ストーブを炊いているご仁がいる。
橋の下には若者が大きなテントを張っている。
ここは、地元の隠れキャンプスポットに違いない。

「こりゃ、平気そうだな。」
「さっきセブンもあったしここに決定ですね。」
「叩けよさらば開かれん。だな」
「なんですか?それ」
「野宿の神の福音だよ。」

目的の星音の湯はすぐだった。
土日なんと1030円!
高い。が、入りますよ。
変なシステムだ。西武系なのかな?宮沢湖とチョット似ている。
泉質は大したことはない。
サウナの温度が低い。
が、驚いたのは休憩室の奥にゲストハウスのドミトリーみたいの仮眠の蚕棚があることだ。
もちろん布団まではないが。
飲んでも醒まして帰れるようにか?

これは、使い方によっては面白い。
サイクリングで来て、23時まで寝て、299が空いた頃飯能までナイトランとか……。
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と、なんだ珍しくメッセージ? 
えー!息子が飯能に来てるって?!
電話する。
ま、突然思い立って寄ったらしい。
それにしてもタイミング悪い。
いつも暇で暇で仕方ないのに……ま、どうしようもない。
他日を期すしかあるまい。

2時間ばかり暖まってセブンイレブンでチョット買って、件の川原へ。
おおきなテント?が2張り焚き火をしている。
近づきたくはない。

が、川原は石が大きく寝るのは厳しい。
とりあえず、道の端で飯を食って、シェルターを持って芝生の広場で寝ることにした。
が、酔いがまわって面倒になって画伯は運転席で寝てしまった。
仕方ない、小生も助手席で寝た。
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寒いっ。
結局、奴は荷台でシュラフに入り、小生も助手席でシュラフに入った。
ま、高速バスより寝心地は良い。
5時過ぎに起きて帰ることにした。
腹がへったのでGoogle先生に聞いて、140号の吉野家が土曜だけ24時間と教えられ、GO。
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セルフ形式でひとりで回している店だ。
しかも、安いドリンクバーまである。
面白い。
ダブルハムエッグ牛皿朝定食。ごはんはおかわり自由。……吉野家すごいなぁ。
画伯は昨日もいつも通りガッツリ食べていたが、小生昨日は主食は食べていない。
よって、おかわりした。

ギャバ嬢とオヤジ客らしき連れ、工事関係の二人組、そしてワレラ。
秩父の夜明けは近い。

6時過ぎに家でおろしてもらった。
さ、寝直そう。

明日は何して遊ぼうかなぁ。