兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

世を捨て 人生から降り 晴歩雨読 無為徒食 兀兀騰騰 逍遙漂泊 備忘録

気になっていた小さな山3. 都幾山

気になっていた小さな山3. 都幾山 ,,2009
❌画像削除
・都幾山

 坂東三十三観音霊場第九番都幾山慈光寺

 その慈光寺は昔車のある頃何度も来ているのに、その裏山である都幾山は何故か踏んでいなかった。

 と、云うわけで「気になっていた小さな山」その3は、都幾山。

 西国三十三観音、坂東三十三観音
 名刹中の名刹、慈光寺も今やひなびた田舎の山寺の風。
 土曜の朝われら二人のみ。バスが所在なく折り
返していく。
f:id:gotuteki:20200922172332j:plain
 少ししめった秋の樹の薫りが心地好い。

 寺のかたと挨拶を交わし観音堂の左横の踏み跡から裏山に登る。
f:id:gotuteki:20200922172549j:plain
(立派な観音堂)

 15分も登ると切り払われた最高点の広場に出る。
f:id:gotuteki:20200922172400j:plain f:id:gotuteki:20200922173104j:plain
 都幾山の手作り山名標のみ。あっさりとしている。
 祠は無い。修験に関わり深いので、お不動さまくらいは有るかと思っていた。

 往路を戻り、名筆の展示も未だなので、食事をして帰路につくことにする。 

 四季彩館の河原には駐車場料金千円!をとろうと待ち構えていたのでパス。

 その後、キャンプブームに便乗した「お笑い草」の施設をみた。
こんなケチな河原でおしあいへしあいしつネイチャーストーブとキャンプとは。
金儲けは凄まじいものだ。 
マァ需要と供給、他人事余計なお世話だ。
f:id:gotuteki:20200922172421j:plain

 ― ― ―

 都幾川の農産物直売所に寄る。
f:id:gotuteki:20200922173127j:plain
 ここは安いし面白い産物もあり、お気に入りではある…。
 丁度9時半の開店直後なので行列ができていた。
 何と入場制限。
 ちらっと見たが結構高くなっている。連休故か?地粉が売れている。名産うどん玉はまだ入っていない。
 レジも行列。
画伯は冬瓜や白茄子等買ってきた。
先に出た小生は団子を2本買って、初めての画伯と二人で食べた。
ここのは米粉であっさり軽く、醤油が香ばしくつい誘われる。

 雨が降ってきた。どこで飯を食べるか?彼には重要なイベントだ。

 グランドにとめて(懐かしい)高麗川の河原をのぞいたが、水が増えて入れなかった。
グランドを越える新しい橋から駐車している車が見えた。戻ってそこにとめた。ラッキー。
f:id:gotuteki:20200922172527j:plain
 新しいスポットだ。
キャンプ、バーベキューにはもってこいだが、そこは機先を制して「キャンプバーベキュー禁止」と表示されている。
 河原で家族がデイキャンプを楽しんでいた。まだ今のところは、このくらいイイのではないか?

 我々は川に面した段々に腰を下ろし食事にする。
f:id:gotuteki:20200922172645j:plain
 相変わらず小生は貧相な食事。
食パン二枚、スライスチーズ二枚、魚肉ソーセージ一本、ポットの湯とインスタントコーヒー、チョコレート。ハハハ
f:id:gotuteki:20200922172657j:plain

 比べて彼は普通に山飯。
素麺を茹でてフードジャーのスープをかけている。
 その後、小生土産の牛タン缶詰めを暖めた。
f:id:gotuteki:20200922172711j:plain

 少し降ってきたので傘をさして食べた。

 お陰で良い山だった。奥武蔵は秋と冬がいい。
 消えゆく古い山里の暮らしと僅かなヒトの匂い、温かい静寂と微かな寂しさ、暮らしのための植林と残された自然林のバランス……。

 ヒトだらけの有名な高い山には無い、玄人好みの渋い美しさと愉しみがある。

 持つべきものは、美意識の高い若いいきのいい友人か。と、少し持ち上げておく。

以上