兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin /Minimal Wild /Ultla Light/ネオBライフ/Hermit

世を捨て 人生から降り 晴歩雨読 無為徒食 兀兀騰騰 逍遙漂泊 無頼の忘備録

【過去の山行】20160624-25田代山

20160624-25-26 鬼怒川温泉, 田代山,帝釈山,檜枝岐
【過去のメールより、そのママ】

チャコのサンダルに裸足での登山の記録。
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今回は前々から気になっていた田代山,帝釈山
会津駒ヶ岳から檜枝岐を挟んで正面南側、鬼怒川日光方面を遮る山塊の一部だ。
田代山は特異な山で、高層湿原で有名である。
アプローチの長さでながらく登山者を阻んでいたが、檜枝岐から林道が帝釈山頂まで50分の場所を通るようになり、更に数年前から檜枝岐、南会津(旧来の登山口)両方向から宿泊者限定のシャトルタクシーが出始めた。
今年は更に宿泊しなくても割り増し料金でのせてくれるようになったのでこれ以上人が増える前に行ってくることにした。

ほとんどは日帰り組の山だが、古い弘法大師堂が避難小屋として使えるので一泊することとした。
すると湿原散策を別にすれば、登り二時間下り二時間のあまりに楽すぎるコースなので、帰りは檜枝岐まで未舗装の林道を下り数回目の温泉につかってから帰ることにした。

24金
・『ダウン事件』
曇り、朝早い電車で待ち合わせの春日部へ

大宮にて入電。
ダウンジャケット忘れたので乗換駅北千住で買ってくるので遅れるかも…と。

ま、今日は温泉前泊だけだからかまわない。
大宮にて時間潰す。
結局予定の区間快速に間に合った。
コロンビアの650FPオーソドックスな赤の重そうなジャケットしかなかったと。3割引は不幸中の幸い。

自分ならどうするか?
ホカロン買ってしのぐなぁ~。そもそも当日荷造りなんていないし。
寒ければ、タイベックビビィ切り開きシートに戻して穴開けてポンチョにする。サバイバルブランケット持っていればそれで。
どちらかは必ず持っている。
シュラフのブースターにもホカロンかシートで一泊なら十分。
寒ければダクトテープで封筒状にして簡易ビビィにする。

うん。我ながら流石。非常用備品は及第点。

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・『哀愁の鬼怒川温泉
電車はたいして混まず鬼怒川温泉へ。
晴れていたら竜王峡でも散歩しようかな?
あいにく小雨。腹もへった。宿泊駅にて下車。

腹ごしらえの蕎麦屋は、やはりハズレ。わざわざ不味さを目指したような年期の入った腑抜けた味。
蕎麦はニチャニチャ、つゆは足りない、漬物はキューリのキューちゃんみたい、ミニ天丼は海老の小ささの言い訳のようにタレでべちゃべちゃ。
温泉街老舗の味。

地元の非系列スーパーは何時も哀愁である。
さらに哀愁の演歌がBGM。でかい白菜漬物や胡瓜トマト茹でうどん等購入

前にも来たセブンイレブンによってみる。なんと菊水。ありがたや~。
明日の分も購入。
翌日はなくなっていた。正解。

このところ体調悪いので家では3日禁酒1日解禁を目標にしている。

旅でも一日に、酒1~2ビール1が目標。

少し早く2度目のホテルの安いコテージへ。
飲み物持ち込み禁止と、でかく書いてあるが、もう遅い。
気の小さい俺はザックにしまう。

温泉にゆっくりつかり、雨の鬼怒川を眺めながらおとなしく寝る。

25土曜
・『いつものやり取り』
なんとか雨はやんだ。
が、どんよりと曇っている。
野岩鉄道は高いしのろい。大宮~鬼怒川1380円は安すぎるが、鬼怒川~会津高原尾瀬口まで1220円は高すぎる。

駅にて予約のシャトルタクシー。普通のタクシーが一時間10分ほどで1人3000円。ありがたい。

「明日お迎えの時間ですが…」
「明日はいらないって伝えたはずですが」

明日は、帝釈山越えて、林道を歩いて檜枝岐まで降りると説明…………
「長いですよ五時間で降りれるかなぁ。」
「14.5キロですから四時間かかりません」
「熊でますよ、気をつけてください」
「熊にはよく会います」
「いやー、そんなひとみたことないなぁ…」
「よく言われます。」
たかが15キロ。未舗装車道のしかも下りだ。
みんな歩かなすぎる。
田代山登山口には5六台いた。
三人組が車降りて準備を始めた。
雨だ。チャコ(水陸両用のアウトドア靴)に素足、雨具を着て出発。

続く。
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雨は霧のように降ってるのか止んでるのかしかとはわからぬくらいに、しかも確実に降り続いている。
今回は、初めて 折り畳みクーリーハット 実戦投入。ながら、成績悪し、而後予備役入り決定なのでレポート無し。
つまり 菅笠でも蒸れるから一緒。
むしろ、日射対策に期待。かさばるのに損した。

かさばるといえば今回は水。
水場が上にないので2日分担ぎ上げる。
実験かねて、俺は3.5。さらにビール1リットル、日本酒380ミリ

その最後の水場はすぐにあった。
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金属の筒から勢いよくでる水に、「水道?」と本気ボケの人もいる。

満タンにして登り始める、久々に13キロ超え。
しかも不安定なフレームレスザックの上部にもいれたのでフラフラ揺れてやたら重く感じる。
が、たかが一時間半の登りだ気にしない。
湿度とともに汗が流れる。
ブリーフに直接雨具だからか、おしりの割れ目がびちょびちょで気持ち悪い。
何人かすれ違い、一組追い越す。この天気でもいる。土曜だからね。

15分おきに2分休むペースで急登を登り切ると小田代という小湿原。
木道が分岐してるがすぐに行き止まり。
石楠花がまだ咲いている。白かややピンクがかった白だ。
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もう一度灌木帯に入りわずかで頂上地帯…
と、言うのはこの山は頂上部分が河童の皿のように平らな湿原になってピークらしいピークはないのだ。
その湿原にぐるりと木道が敷いてあり、登り道の反対側に避難小屋と縦走路の入り口がある。
一周30分の湿原だからたいしたことないと思っていたが、どおしてどおして素晴らしいものだった。
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晴れ間には日光塩原方面の山もチラリと見えるのだが、ガスっていても湿原はよろしい。
雨もあるが、非常に水量豊富な湿原で濾過さえすれば水に不自由はしないと思う。逆にフロアレスシェルターの張れる場所はない。

カエルが鳴いていたから蛇もいるのだろう。
雨のおがげで虫には悩まされなかった。
今回は裸足なので、しっかり、虫ネットとサラテクトを50ミリも持ってきた。

木道は一方通行なので、すれ違う場所はなく、よってネマル場所もない。山頂表示の一角くらい。

避難小屋への湿原からの入り口にベンチとわずかな休憩スペースがあるだけだ。 後にここで一杯やることに。

ワタスゲは雨に濡れてしぼんでいた、立山竜胆リンドウの小さな青い花がそこここに咲いていた。

石楠花は五月、竜胆は八月だと思っていたのでやや不思議だった。

小屋はやや灌木の林の奥にあり湿原は見えない。
立派なトイレはカセット式でヘリで運ぶらしい。 便座がたった一つだけ…
トイレ前に休憩用にコンクリートを打ってベンチがある。
小屋は宗教施設なのでなるべく登山者を入れたくないらしい。
小屋裏にも丸太ベンチの休憩場所がしつらえてある。
水場もないし、四時間あまりの縦走地点両側に立派な駐車場もあり、99%日帰りの山だ。

秘境は遠くなりにけり…
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昼過ぎ小屋で休んでいると陽が出てきたので、急いでもう一度湿度を歩く人に俺もついていく。
2度目はわりに早い。
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山々がみえたのはわずかな間、すぐに曇ったり、また晴れたり。
風向き次第ですぐに景色は見えなくなる。
立山竜胆は思ったよりそこここにたくさんあったらしい。
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もどると、晩酌セットを例の湿度の休憩場所に運んで一杯やる。
俺は小屋でもよかったのだがついていく。
自主性のないおじさんである・

今回は一泊なのに飲食は豊富だ、ソフトサラミ胡瓜トマト、レモン風味のサバ入りマカロニ等。一本づつしかない貴重なビールと菊水をチビチビやる。
高層湿原で飲むとは贅沢の極み。
となりにマムートなんかを着たデ⭕で不⭕工なのに山スカートのおばさん含むカップルがいたがさほど気にはならなかった。
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やはり、足をさされた。チャコと関係なくすねのほうがひどい。目の上も。
まぁ、どうやったって飲む以上覚悟しなきゃね。

小屋にもどり早いがシュラフを延べて寝る。

シュラフも実戦初投入撥水ダウン180g重量438gのシュラフと手製タイベックのビビィと言うよりシュラフカバーだな…140g
マットは面倒だから敷かなかった。木の床にゴザなので。

2人だけだ。このあと誰も来ないと思っていた。

が、甘かった。不幸は音もなく忍び寄る…

続く
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兀狄山人記