兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

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ニッケル水素の罠とか、ソーラーバッテリーチャージャーとか【雑】

ニッケル水素の罠とか、ソーラーバッテリーチャージャーとか【雑】

結論;
エネループを代表とする乾電池型ニッケル水素電池は、1.2V 。
これに対して、リチウム電池は3.6Vで エネループはモバイルバッテリーの1/3 の電圧でしかない。

だから、同じ ○○mAh  なら、エネループリチウム電池の1/3しか仕事が出来ない!! 

ニッケル水素の罠。 ……あると思います。

やや詳しく;

何故か、バッテリーの容量は
mAh つまり放電量、電流(の大きさ)×時間 で表記されている。

本来、絶対的な仕事量は
Wh つまり、電力量=電力×時間=電流×電圧×時間 でなければわからないから、おかしな慣習だ。

例えれば、
川を流れる水の量。 川の大きさ(電流Aアンペア) かける 水の勢い(電圧Vボルト) かける 時間h

Ah では、流れの速さ勢いは 表現できていない。
ニッケル水素電池は、リチウム電池の 3分の1のゆっくりした流れしかない。

ま、Ah で表記することにもそれなりの理由はあるのだろうが、違う種類の電池の比較はWh に換算しなくては出来ない。
……機内持ち込みの制限なんかもWh なので、この換算が必要だ。

電力W = 電圧V × 電流A 
その、電力がどれだけの時間使えるか、が電池の持つ仕事量即ち電力量だから、
V × A × h時間 =W × h ワット時 で比較しないと、電池の持つ仕事量は比較できない。

だから、
エネループの 2000mAh は、
1.2 ×2000=2400mWh =2.4Wh

同じく、リチウムのバッテリーの 2000mAh は、
3.6 × 2000 =7200mWh =7.2Wh

要するに、同じ ×××mAh でも、エネループの容量はリチウム電池の1/3しかない!故に罠……

○ ○ ○ ○
 
なんて、初歩的なことを私ともあろうものがひっかかっちまったので、いまさらながら忘備の為にメモっておくわけでありんす。

……話の始まりは、モバイルバッテリーが足りなくなってきたところから始まる。

タブレット(スマホ)用に予備のモバイルバッテリー は
必ず持つ。
アンカーの10000mAh を常に持ち歩いている。
実測で、178g。

ケーブルと充電器で約50g
合計230g も重くなる。

さらに、20000の製品に買い換えても、もうひとつ10000を買い足しても同じくらい重くなる。
バッテリーの合計が350gとか……

どうせ、重いなら、予備の電池をなくすためにヘッドライトもUSB にしてしまおうかなー。

さらに、自転車とか電車旅ならバッテリーは買い足さないでソーラーを導入というのはどうなんだろう?

…… ……

と、云うことで、まぁ暇にまかせて、ソーラー バッテリーチャージャー を色々調べていた。
かなり効率が良くても、最低15W~25W,くらいないと使い物にならないらしい、、、
…… と、ここですでに その先が リチウム電池前提なのでなんとなくUSB の  5V  前提で話をしてしまっている。

……が、実は、この合計のWも メーカーや製品によってくせ者なのだが、まぁ長くなるからその話は置いておく。……

で、そのくらいのソーラーバッテリーは、売れ筋の安いメーカー、つまりアンカーとかラブパワーとかsuaokiと
かだと
450 ~750グラム になる。価格は5000円~10000以下だ。
安くなったなー。。。
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(25W、750gのモデル↑ 写真は全てAmazonより)

これではウルトラライト系のバックパックと同じ重さだ。
とてもじゃないが、重すぎて歩きでは二の足を踏む。
自転車ならば、まぁ考慮の余地はある。

で、ちらちらみると
アメリカ製 Suntactics社 と云うのが、かなり軽く高性能だとかどこかに書いてあったのだが、とんでもなく高くて話にならない。
2万円台後半だ。
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こいつは、W数は低めでも効率良く充電できる回路が組まれているようだ。

で、またチラチラながめてると
パワーフィルム と云う、アメリカ製品が容量のわりにはやたら軽い。
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こいつは、メインはエネループ用チャージャーで、そのチャージャしたエネループから直接USB で出力できる、と云う製品もあるらしい。
……スペックがいまいちわからん。なにしろ、アメリカ製品は中華と違ってAmazonの説明がそっけなさ過ぎる……ホムペを、見ろってことだろうけど。

これから、エネループに充電して、エネループからUSB でタブレットに充電すればいいのでは?

で、エネループをみると、ハイスペックモデルが2500mAh !!
ん?4本で10000!! 今のモバイルバッテリーより軽いじゃない!!

……と、すっかり、ニッケル水素とリチウムの電圧など忘れてしまっていた。わけ……
実質は1/3なのだから、エネループ12本と変換器でやっと今の安いアンカーの10000と同等。
話にならない。

要するに、最初にネタばらしをしたように、W数がニッケル水素ベースだったので 実際は、リチウム用のソーラーバッテリーチャージャーの1/3のスペックで、軽いのではなくて、ただショボイだけだったという落ち。

ま、そりゃそうだ。
じゃなきゃ、こんなにすべてがリチウム&USB になるわけはないよな。

それでも、非常用に乾電池は無くならないだろうけど、エネループの出番は少なくなるだろうな。

乾電池型のリチウムもボチボチ見かけるけど、まだポピュラーにはなっていないみたい……
取敢えず、旅用品はリチウム&USB で統一する方が安くて軽くなるみたいだな。
乾電池の予備って重いんだよね。

と云う、一人相撲の顛末。