江戸東京的低消費生活 【雑】
この範疇化で云うと小生など、
地方都市的低消費生活、と云うことになるのだろう。
江戸東京的とここで云うのは、江戸期から残る旧中心部の東京地域のことである。
その地域に於てのみ可能な高等遊民的な上等な低消費生活、つまり擬似的な江戸の生活を垣間見た話。
そのもっとも特徴的な差違は、
大型スーパーマーケットの欠如、と、
そのかわりに個人経営の多少高価ではあるがリーズナブルで丁寧な製品を提供する良心的な商店が多数存在し、日常的に必要な食品が必要最小限の少量手に入り、それを丁寧に消費してゆく、そう云う生活が成立する。
と云うことである。
他方、地方都市的、或いは、衛星都市でも、東京京都大阪以外の都市的でも良いが……そこらでの低消費生活は、
大型スーパーマーケットと地場生産物の利用に特徴が見いだせると思う。
その話はまた。
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東京の中心部北側を歩いて、そのような小さな商店とそれを利用する上等な生活者の方々を垣間見てきた。
上野から、浅草、千駄木、根津、湯島、蔵前、浅草橋、東日本橋あたりを歩いた。
浅草の豆腐やさん。
湯島の魚やさんの総菜。
根津のお米やさんの蛸飯。
等々どれもうまかった。
帰りは、ふたたび上野から湯島、春日、茗荷谷を歩き、護国寺から池袋に戻り、電車に乗って家路についた。
われながら、健脚である。
つぎは、岩本町、神田から銀座あたりまでのしてみようかと思う。
兀