pack weight 20lb の energyは何処に……? 【山 雑】
packweightとは、衣服を除いた 荷物全ての重量。
つまり、basic weight と 食料水燃料等消耗品の総合計。
そして、basic weight(旅に必要な基本的な装備)を 10lb(lbは重量ポンドの記号、1lb0.453kg)以下にすると云うのが、広義のUL ウルトラライトの定義です。
今はもう少し細かく10ポンド程度でUL 、 5lb(2.6㎏)程度でSULサブ(半分の意味)ウルトラライト、2.5lb(1.13㎏)以下をXUL エクストリームウルトラライトとか云っている。
さらに、中間的に3㎏程度をU3アンダー3㎏、とかU2とか云う言葉もある。……
ちなみに、小生も含めて、偏執狂的にグラム単位の重さにこだわるものを、gram-counter と呼んだりする。
で、本題。
現在小生の場合、夏山アルプスもしくは低山3シーズンの縦走ならば無理しないで、
basicweightは4kg以下。
で、燃料0.5、水2、食料3~4日分で2.5kgになる。
と、合計で消耗品が5㎏なので、
pack weightは 9㎏程度以下が普通だ。(勿論、例外はある)
まぁ、10㎏はこえない。
昔ならば日帰り登山の重量だ……
で、要するに痩せたってことヨ。
この20lb 、9㎏分減量して、現在はフルフルのザックを背負って体重計にのると、一番重かった時期の裸の体重と同じ数値を表示する。
と、云う話なのだ。
なのではあるが、だから、ザックを背負っても空身のように軽々と云うわけでは全く無い。
カロリー計算などでは、体重60㎏の人が10㎏の荷物を背負って歩いても、体重70㎏の人が空身で歩いても、消費カロリーは同じだ、と云うことになっている。
『そんなことはあり得ない!』
それが本当なら、減量してザックを背負って歩いても、ほとんど疲れないはずではないか?
或いは、へとへとになったのは錯覚なのか?
pack weight 20lb の energyは何処に……?
カロリーにまつわる諸説なんて、科学の皮をかぶった疑似科学だと思う。
食物に関してもだが、科学的だとか言ってる話をあまり鵜呑みにしない方がいい。
10日後の天気予報程度に聞き流していれば丁度良い。
兀