兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

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礼文島 8時間コース+海沿い半周 【2018夏1-9】【旅】

礼文島 8時間コース+海沿い半周 【2018夏1-9】【旅】

7月 28 晴れ

予報通り晴れ
礼文島にいくつか設定されたトレッキングコースのうち
最長の 8時間コース を歩きに行く。
このキャンプ場のヒトは バスで北のスタートに行き、南下してキャンプ場に戻るコースをとる。
キャンプ以外のヒトも同様、このキャンプ場の横を通って香深井(香深ターミナルから7キロ)バス停からそれぞれの宿へと戻る。

が、小生は荷物をまとめて 逆に北上して、北のクシュ湖キャンプ場に泊まるつもりで出発した。

で、昨日も通った林道途中の 8時間コース入り口には、
なんと、8時間コースは北上は標識が不備で危険だから、南下しろと書いてある。
せめて、キャンプ場入り口とか、バス停とか、案内のパンフレットに書いておいてくれ。
今さらどうしろと云うのだ……
 
まぁ、コース図を見る限り 危ないのは、海岸線から登る取りつきだけだと思うので、気を付けて行けばなんとかなるだろう。

道はそこそこ登って海岸線に一旦降りる。
道からは緑のきれいな丘陵が見える。
今日は期待できそう。
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そこは、昆布や海胆漁のための季節利用の集落で、一面昆布を干していた。
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公衆トイレから岩の浜に降りあるく。
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海岸線では、少し不安になって、漁師さんにこのまま行っていいのかたずねた。

川を渡ったらすぐ道がありわかる。と言われた。

海も実に美しい。
海岸にはほとんど標識は無い。
時々赤テープが石に巻いてある。
たぶん、これが目印なのだと思う。
少し不安になるほど進んだら川が現れた。
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道らしきものはない。
行きつ戻りつ目を凝らすと、向こう岸の材木に赤テープ。
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川を渡ってすぐ、右岸を形成する尾根に直登する踏みあとがあった。
うーん、分かりにくい。

この急な踏みあとのかなりの高度を登りきり、尾根に乗っかると後は真っ直ぐ奥に進むだけ。
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自分が今日最初だろう。すごい露だ。

短パンも靴もずぶ濡れ、草がすれてすねが痛い。
海はきれいだ。

休める場所で、すねを拭いて、擦り傷にくさりを吹き掛ける。

灌木帯に潜り込むとガスが上がってきた。

灌木帯が切れると、また下草の攻撃だ、早く草原の方まで進みたい。

と、ここまで来るとたいしたアップダウンも無いのでひたすらすすむ。

と、またまた絶景が、いろんな方角に見えてくるころまた、ガスが消えた。実に神の外的援助と云うやつだ。
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珍しく、写真ばかりとっている。
草原、礼文岳などの山々、海、岬、港……
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西上泊への電柱が草原にずーっとならぶ。
ちょっと、変わった風景だ。
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やがて、船泊の港やスコトン岬が見えはじる。
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で、最後は舗装道におりた。

ここから、レブンアツモリソウ群生地を通り、コース始点の浜中バス停へと向かう。

バス停の近くには公衆トイレがあった。

ここで、頭と手足を洗い体を拭いた。

なんと、11:48のカフカ方面行きの、日に四本しかないバスより早くついてしまった。
バス停には観光客がかなりいた。

06:15に出たので、約5時間半。
南下コースで道がわかっていて、荷物が軽くて、景色をゆっくり眺めたり写真を撮らなければ5時間はかからない。
8時間コースは大袈裟だ。

途中すれ違ったのは、ソロのおじさんと、若い女性だけ。
あと、入り口辺りで散策しているひとが四5人だけ。
これから縦走するにはおそすぎる……有名なコースのわりにひとは来ないようだ。

このまま、バスにのれば朝出たキャンプ場にもすぐに戻れる。
次のバスは4時間後
朝の緑が丘公園キャンプ場まで約17キロくらいらしい。

が、一応クシュキャンプ場を横目で見て、
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1キロほど離れた漁協のスーパーマーケット(カフカと2店ある。島にはあとはセコマだけ)へ行って、店の前でビールを呑む。
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ビールはすこしこぼしてしまった、が、もう一本ビターレモン酎ハイがある。
つみはちくわ。
この先、明日帰るために港に行くまで買い物はできない。
ワンカップの焼酎だけ買っておく。
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さて、飲みながら考える。
まだ、午前なのでテントを張っても仕方がない。
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(船泊のメインストリート)
さほど足にも来ていない。
浜中からカフカまでバスは1000円以上する。

よし、緑が丘公園キャンプ場まで歩いてしまえ。浜中から2キロほど歩いたが、方向が違うので距離は縮まってはいない。
あと、13~4キロほどか?

疲れているが、3時チョイだろう。
16時のバスと同じくらいに着く勘定だ。

暑いがけつを上げた。