フードジャー(スープジャー)の重量的メリットは?【山道具】
(カインズホームフードジャー、昔使っていたステンレスケトルクッカー、タイガー 夢重力 on トヨトミ火鉢型ストーブ)
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寒い時期の外遊びに必帯なのは、『保温水筒』だ。
一般にはサーモスの山専ボトルが有名だが、小生愛用なのは
『タイガー 夢重力 300mL 140g』
と云う、超軽量ポットだ。
これは、山岳ガイドさんか誰かのブログで見て手に入れた。(正確には妹にもらった)
とても軽い上に、保温力もかなり高い。
難点は、「金属の肉厚が薄っぺらいので、へこみやすい」。
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で、はなしはこの水筒ではなく、フードジャー。
この水筒に追加するか、或いは代わりにフードジャーを使えないか色々試しているところだ。
フードジャーは、サーモスか象印だが、サーモスの方が液漏れのレビューが多いので象印の450 か550mLかな?
と、考えていたところ近所のホムセ
カインズ にて、380mLのオリジナルブランドのフードジャー が 980円税込みの激安で、保温データも重さもほぼ象印並みだったので即、買ってしまった。
ダメでも家で使えばイイ。
220g 380の水筒としても代わりに使うとすれば、追加重量は80グラム……
保温調理といえば、日本酸素のシャトルシェフだが、小生30年来シャトルシェフのユーザーである。
よって、保温調理は良くも悪くも慣れている。
ま、鍋ごと保温するシャトルシェフと、フードジャーはかなりコンセプトが違うが。
大きさも、10分の1以下だし……
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さて、その使い方は別として、重量的メリットの問題。
400mL 20℃の水を沸騰させるのに必要な燃料の、重量
アルコール燃料
グルーヴストーブ 12g オーブンジェット16g
サイドバナー20g
CB缶ガスストーブ 中華チタンヘッド 7g
ただし、空のガス缶の重量100gなので総合的には重いことになる。
(データは下記参照↓↓)
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/703687/587454/87103645
220グラムのフードジャー(スープジャー)を持参するのと、同じ重さの燃料を持っていくことの重量的比較は、
もっとも燃費の良い、グルーヴストーブで比較しても
220 ➗12=18回
400mLを、18 回沸騰させること、つまり 7200mLのお湯を作ることに相当しなければフードジャーにメリットはないことになる。
つまり、ほとんど有り得ない。
しかし、140グラムの保温水筒の代替えとすれば、重量差の80グラムが、「保温調理器・保温什器」としての評価対象となる。
ならば、400mL 6.6回分の湯沸かし、つまり 2666mL沸騰させることとの比較になる……
が、やはり現実的にはメリットはない……な、やはり。
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閑話休題
が、もちろん単純に重量だけで比べれるものでもない。
火が使えない状況で暖かい飲み物のみならず、『暖かい食べ物』が食べれること。
さらには、いちいち暖め直さなくても『暖かいものをゆっくり味わえる』こと。……つーか、お湯割りね……
等々、フードジャーならではの利点はある。
さらに『保温調理』器具として、追加の鍋としても、密閉容器としても普通のクッカーには無い使い道がある。
風が強いなど、ストーブを長時間使うことにロスが大きい状況で『保温調理』が出来ることは単純に先程の燃費比較では表せないメリットもある。
ハンモックで食べるとか……
ホット甘酒焼酎とか……
いずれにしても、フードジャー持参の意義は、
『ただの栄養補給としての調理』以外に、どのような価値を見いだすかによる。って、ところかな……
兀