兀狄山人漂泊録 GotutekiSanzin hyouhakuroku

世を捨て 人生から降り 晴歩雨読 無為徒食 兀兀騰騰 逍遙漂泊 備忘録

リスクの回避 と 安楽拒否 の間ハザマ で 【UL ウルトラライト】

リスクの回避 と 安楽拒否 の間ハザマ で 【UL ウルトラライト】

🔹ウルトラライト二つの方向性 と 共通なプリンシプル

○ウルトラライト には、二つの方向性があることがはっきりしてきた。
ひとつは、『technology & fast』
最新マテリアルとテクノロジーを駆使して、高額なウルトラライト製品を次々に使い潰して買い直して、より
速くより短時間で遠くに身軽に、と云う指向。
高度資本主義的、消費社会的。
……そう、トレランやアドベンチャーレースの方向性。

もうひとつは、『minimal & wild』
よりシンプルに、より少なく、最低限の機材を身体のように使いこなし、壊れたら修繕し、改良し、時に自作し、自然との一体感を楽しむ為に身軽になることを選ぶ方向性。
反高度資本主義的、低消費生活的。

○小生は、当然後者を賞揚し、実践する、ミニマルワイルド老人である。
……とは云え、新し物ずきな面もあるので前者に振れつつあるのを戒め、余計なオモチャを買いたい気持ちを抑えつつ、、、

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さて、方向性は二つあり、この事については別に論ずるが、荷を選択する上で変わらないプリンシプルもある。

それは、「安楽は廃するが、リスクは回避する。」事。

○さて、ミニマル化、即ちものを減らす上で悩ましいのは、
そのアイテムが、どの程度「リスクヘッジ」になるのか

と、どの程度「安逸な生活のため」なのか?
その、見極めである。

それが、単純にリスクヘッジに必要なら持たねばならない。
逆に安楽のためなら捨てなければならない。
が、ものはそう単純には決められない。

結局は人各々、自らを如何に知悉するか。

例えば枕。安眠の質が行動の質に大きく関わり、それが枕によるのならば持たねばなるまい。
が、一般論としては不要だろう。

例えば、アルミの大鍋。米食を主とするのならば持たねばなるまいが、オプションはいくらでもある。

例えば、傘。例えば、替えの下着……

○さて、ここで話を下界旅に限れば、リスクは限りなく減り切って切って、カリカリに減らしてもさして安全に支障はない。

試しに、切ってみてから、
少しばかり贅沢を増やしてみた。

約2060グラム これプラス、通信機器をサコッシュに500グラムほど。

詰めれば、15リットルpackにつまるが、買い物の余裕を見て25リットルを縮めて使った。

内容は、9時の方向から時計回りで、
EDC (エブリデイキャリー,アルミの箱)、雨具上下と傘、着替え(ジップロック)、ビビィサック(オレンジ)、寝袋とダウンジャケット(赤)、風呂道具、水筒
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そして、贅沢品は 枕。
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シェルターは、無し。
クッカー、火器は思いきって外した。
食料も非常食だけ。水も600。

食事は火を使わないものを買えばよいし、水は補給できる。
飲み食いの心配はいらない。
むしろ、山より面倒なのは泊まる場所と、便所だ。
基本健康ランドやネットカフェがあれば泊まるし、なければ、アズマヤとか、軒下で野宿だからシェルターはむしろ不審だし、火は他者から見て危険と思われる。

リスク回避の原則は、
・濡れないこと
・寒くないこと
・眠れること

傘と雨具は冗長だが両方持つことにした。

人の危害は常識の範囲で避けるしかない。
一番のトラブルは交通事故だろう。
基本下界では、金で解決できないことは少ない。

早く、風邪を治して、遊びにいきたい。くそ~