バイクパッキング vs 旧式リアキャリア【自転車】【旅】
・バイクパッキング
・旧式リアキャリア
・積載後の車輌重量
・仮想比較
・感想と蛇足
試算;
34.5L 900g 41000円 対 40L 1410g 10300円
キャリアに荷物くくりつけ方式の勝ち💪✌
○ ○ ○ ○
・バイクパッキング
自転車旅をロードレーサーとミニベロの2パターンでやろうと思っている。
ミニベロはとりあえず置いておいて、ロードの装備を考えたとき、まず山でのウルトラライトの方などが飛び付いている流行りの、 バイクパッキング を考えた。
カッコいいしね。
[写真 ドッベルギャンガー バイクパッキング]
従来の自転車旅の装備は、金属のフロントキャリアやリアキャリアを車体に固定して、それに専用バッグを装着するのだが、バイクパッキングとは特殊な形の何種類(メインは、サドルパック、ハンドルバーパック、フレームパックの3点)かのソフトなパックを直接フレームに装着する荷物の積み方だ。
メリットは、
・金属のキャリアを加工したり固定する面倒がない。
・どのような車体でも工夫次第でたいていは装着できる。
→つまり、自転車を無加工で、大量の荷物を運べる。
これが、主たる意義。
・つけたり、外したりが簡単なので数台の自転車で使い回せる。
・一般に昔ながらの前後キャリアと専用バッグのパターンより、装備の合計が軽い
・かっこいい。たぶん、もてる。
等々……
デメリットは、
・変形のパックなのでパッキングに自由度が無く、時間がかかり、デッドスペースが多い。
・デッドスペースを考慮に入れないとしても、総合的な積載量は小さい。
・やはり、運転の邪魔になる。調整が甘いと危険。
・一般に価格が高い。
・耐久性が低い。(軽く、布製なのでしかたがない)
・自転車を離れるときに、パックをすべて外すわけにはいかないので、防犯上弱い。
・大型のフレームパックを使うと、ボトルケージが2つとも使えなくなる。
上半分の小さいフレームパックでも、サドル下のケージは使えない。水は重いので、これは結構痛い。
・ハンドルバーパックはストレートハンドルでしか直付けはできない。
等々……
使ってみないとわからないのは、輪行の際どちらがより厄介か?
実験のためにシートの後ろにとりつける、大型のサドルパックの安いものを買ってみてしばらく使ってみた。8リットル程度だろうか。
[写真 myサドルパックの色ちがい Amazonより]
これは、ミニベロにも使えるので無駄にはならない。
まだ、キャリアは発注したばかりなので正確な比較はできないが、ママチャリなどから類推はできる。
サドルパックを使用してみて感じた問題点。
まず、パッキングが面倒。
エイリアンの頭みたいなへんてこな格好なので、柔らかいもので硬いものを包むように、重いものを先端の狭い場所に押し込むように、、と、物凄ーく面倒。
買ったものは先っぽ以外はへなへななので、銀マットでメガホン状の芯を作った。
ダンシング(立ちこぎ)で揺れるとかは、非力な小生には関係ない。
たぶん、薄っぺらいフレームパックも詰めるのはかなり、面倒だろう。
[写真アピデュラ]
次に、もっとも気になったのが防犯の問題。
パニアバッグや、何かのバッグをキャリアにくくりつけたのなら、それごと外せばいいのだが、
バイクパッキングのハンドルバーパック+フレームパック+サドルパックを買い物やトイレの度に全てはずすわけにはいかない。
貴重品を抜いても、バイクパッキング自体が高価でファッショナブルで目立つので盗難やイタズラの対象になる。
まぁ、サドルパックひとつだけなら、いちいち外してもいいのだが……
街中ではかなり危険。……と云うか、正直、この点でもう面倒で他のものを買うのはやめた。
……が、それはそれとして考察は続ける。
更に、容量を稼げるハンドルバーパックは、ケーブルが出ているドロップハンドルには付けられない。
ケーブルが見えないタイプでもドロップにそのままつけたら真ん中が全く握れなくなるのだはないか?。
カタログでは大丈夫そうだが、ぶらぶらしないのかな?
エクステンションバーを付けて小さめのハンドルパックをつけるなど工夫が必要ではないか?。
ハンドルには、定番のmont-bellのドラム型バッグ等、センターポジションのとれるものを付けるのがいいようだ。
[写真 ハンドルのエクステンション Amazonより]
・旧式リアキャリア方式
昔ながらのキャリアを固定する方式でも、ウルトラライト装備に徹すればリアキャリアだけでいけるのではないか?
マットと水はザックの外に出せるし。
リアに専用のサイドバッグを付けるかどうかは微妙だが無くてもなんとかはなりそう。
とりあえず、容量だけなら、30リットルザックをキャリアに縛り付ければ足りそうだ。
が、この荷物くくりつけスタイルだと、内容物を出し入れするのが困難。外付けサイドバッグならば一瞬。
……迷う。車幅が広くなるのも少し危険だし……。
水は大型のボトルケージを発注したので1.5+0.5=2リットルは、車体に積める。
なんなら、フレーム下に"どこでもケージ"かドッベルギャンガーのダブルケージにすれば、あと0.5増やせる。
小生の場合、夏山の時のキャンプ道具は25リットルザックに十分収まるので、自転車特有の装備と食料を含めても総容量で40リットルは必要無いと思われる。
・積載後の車輌重量
食料は、山と違って頻繁に補給できるので、ザックの重量は7~8kgに収まると思う。
よって水2kgと車体11kg重量含めて最大で21kgか、少し超えるくらいだろう。
一般にランドナー(キャンプ用の自転車)のフル装備の方は30kg!とからしいから、まっ軽めに考えて、荷物が20kgとして、フル装備の車体重量が16kgだとしても合計36kgで、16kgも違う計算にる。
こりゃ、すさまじい。
これで、150km走るんだから、すごいなぁ~。
自分が情けない……けど、気にしなーい。
逆に、全てホテル泊まりのピキピキムキムキ光速ローディ旅人ならカーボンの車体と装備7kg、荷3kg、水2kgで計12kg、と云ったところだろうか?
この人達は200kmくらいはしるのかしらん??
その前に痩せろってはなしだが、、(# ̄З ̄)
話が逸れたので、戻す。
・仮想比較
……と、云うわけで、仮に妄想で組んでみて計算してみた。
・バイクパッキングの例
アピデュラ製 サドルパック 17.5L 400g 16100円
〃 フレームパック(ロード用) 6 L 160g 9420円
mont-bellハンドルバーバッグ 4.5L 211g 4200円
合計 28L 771g 29720円
✳無理にハンドルパックをつける場合。
アピデュラ ハンドルバーパック11L 200g 13000円
→ハンドルエクステンションバー 140~ 2500~円
ハンドルパック付 合計 34.5L 900g 約41000税別
現実には、容量は大幅に下回ると思う。
ド高い、アピデュラでなく、安めのものを探せば
、少し重く、少し丈夫で、少し安く上がるとは思うが、
どちらにしても、ストレートハンドルでオフロードを走るバイク専用なのだろう。
・リアキャリアにザックをくくりつける例
アルミ・リアキャリア 600g 約4000円
荷物バンド 80g 約500円
mont-bellハンドルバッグ 4.5L 211g 4200円
ミノウラ大型ボトルケージ 1.5L160g 1600円
(30リットルULバッグパック 350g 手持ちのもの0円)
合計 34.5リットル+1.5リットルプラスの水+5リットル以上に追加でくくりつけられる。合計40リットル以上 1410g 10300円
サイドバッグを片側にだけ追加すれば、さらに20~25リットル増やせる。 4~6000円 約1キロ。
防水で耐久性高い。
定番オルトリーブは20リットル2個セットで12000円程度。
と、云うわけで、どう考えても
ロードレーサーで都市部も旅するならば、バイクパッキングを使う理由が無い。
従来の装備の枠の中でアイデアを出した方が現実的だ。
もし、サドルパックだけバックパックも無しで野宿できるくらい、超軽量化できるなら、キャリア無しバイクパッキングも面白い。
これは、シュラフ無し、火器無し、着替え無し、シングルタープと簡易ビビィがやっとだと思う。
○ ○ ○ ○
・感想と蛇足
そもそも、ロードで市街地ちんたら&郊外で野宿の旅と云うのはどうなのだろうか?
ロードで、ピチピチパンツはいてないのいつも小生だけだし、ビンディングも怖いし……ランドナーとロード乗りの蝙蝠コウモリみたいな格好だなぁ・・・
小生は本気のムキムキピチピチのローディ(自転車のり)を目指すつもりなんかさらに無く、横着非力で向上心も無いので、ちんたら走るにしても舗装路ならばロードの方が軽いし楽だと考えただけだから、荷物も極力軽くしなくては意味がない。
さいわい、不便を楽しむ訓練はかなり出来ている。
1日50㎞くらい走ってはまったりキャンプをするくらいなら、最近めっきり肥満気味のご老体でも大丈夫だと思うのだが……。
余談だが、
バイクパッキングの道具を本家アメリカでは
ハンドルバーパック
フレームパック
サドルパック
などと、pack パ ッ クと表記しているのに、
日本のメーカーも、店も、個人のブログ等でも
ハンドルバッグ bag バ ッ グ と表記しているのを目にする。
旧来のハンドルバッグや、
パニアバッグ サイドバッグ などは、bagでいいらしいが、バイクパッキング用は パッキングなんだから pack で統一しないと気持ちが悪いのだが……ワタシダケ?
兀